世界大百科事典(旧版)内のロココ・レースの言及
【レース】より
…また,当時のベルギーのブリュッセルではボビン・レース,ニードル・ポイント・レースのどちらでもポアン・ド・アングレーテルpoint de Angleterre(イギリスのレース)と称し,繊細で透明度の高い安価なレースが作られ,フランスやイギリスなどで人気を呼び,ついにはポアン・ド・ガーズpoint de gaze(薄布のレース)という薄いしなやかなものが作られた。18世紀のレースはロココ・レースともいわれ,とくにベルギーのレースはヨーロッパ各地に輸出され人気を呼んだ。しかし,やがてイギリスの産業革命,フランス革命などの影響により,レースの需要は絶え,生産も停滞し,デザインや技術は低下していった。…
※「ロココ・レース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」