世界大百科事典(旧版)内のロッチデール公正先駆者組合の言及
【協同組合】より
…だが,ともかく上記の意味において協同組合といいうる組織は,現代においては全世界にわたって存在し,それらの全体を合わせると加入者数は十数億人に達すると見られている。
[協同組合の発展]
このような規模にまで拡大した協同組合の発展過程は,実質的には1844年にイギリスのランカシャーのロッチデールで約30人の織物工がロッチデール公正先駆者組合Rochdale Society of Equitable Pioneersなる消費組合を設立したことに始まる。この組合の活動が成功したことから,これにならって,(1)加入自由,(2)1人1票の民主的運営,(3)出資金への配当の制限,(4)剰余金の組合員への組合利用高に応じた分配,などのいわゆるロッチデール原則にもとづく消費組合が続々と設立され,この動きはさらに北欧諸国をはじめとするヨーロッパ各国から全世界へと広がっていき,この過程で,上記のロッチデール原則にのっとった協同組合に法制上の地位を保障する立法措置がとられるようになった。…
【生活協同組合】より
…いずれの場合にも,略して生協と呼ばれることが少なくない。後者の意味での生協の歴史は,世界的には産業革命期のイギリスに始まり,1844年に設立されたロッチデール公正先駆者組合の成功を画期として,本格的に発展をみるに至った。とくにイギリスや北欧諸国での発展が著しく,これらの国では各種の協同組合の中で主要な形態をなしている。…
【農業協同組合】より
…協同組合原則は,農業協同組合を含む各種の協同組合一般に共通した原則である。これは,今日の協同組合運動の創始といわれるイギリスのロッチデール公正先駆者組合(1844年)以来,長年にわたって世界的に論議され,日本の農業協同組合も加盟している国際協同組合同盟(ICA)によって1937年に採択されたものである。それはつぎの7原則であった。…
※「ロッチデール公正先駆者組合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」