世界大百科事典(旧版)内のロッパの言及
【喜劇映画】より
…この時期,小津安二郎も,軽妙な風俗喜劇を次々に作っていた。当時のコメディアンとしては,チャップリンひげの小倉繁,渡辺篤があげられるが,トーキー時代に入って,いずれも舞台で人気を博したエノケン(榎本健一)とロッパ(古川緑波)が相次いで登場する。エノケンは,スピーディな曲技とがらがら声の歌で,ロッパは〈鈍足のモダンボーイ〉の軽妙な味で,それぞれ人気を博した。…
【古川緑波】より
…そのころ声帯模写と命名した芸を始め,それがこうじてプロになり,1933年徳川夢声らと浅草で喜劇団〈笑いの王国〉を結成した。ロッパと愛称されてエノケンこと榎本健一と並ぶ人気者になった。その解散(1943)後は映画や東宝傘下の〈緑波一座〉で人気を高め,戦後も映画や舞台で活躍したが,ことに51年のNHKの連続放送劇《さくらんぼ大将》で国民的な支持を得た。…
※「ロッパ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」