世界大百科事典(旧版)内のロンドン消防隊の言及
【消防】より
…たとえば1666年のロンドン大火や76年のアメリカのボストン大火,1763年のパリのオペラ座の惨事,1842年のドイツのハンブルク大火などは,いずれも強力な常備消防を組織する直接的な契機となっている。このうちイギリスのロンドン消防隊は,ロンドン大火後に設置された火災保険会社の私設消防隊が1833年に統合されてロンドン消防車会社となったものを,66年に首都消防隊条例によりロンドン市が引き継いで組織したという異色の経歴をもつ。現在の各国の消防組織の多くは市町村を単位とする自治体によって設置されているが,州や郡を単位としたインド,オーストラリアの例のほか,旧ソ連,ギリシア,ポーランド,イタリアのように国家組織のものもある。…
※「ロンドン消防隊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」