ローのシステム(読み)ろーのしすてむ

世界大百科事典(旧版)内のローのシステムの言及

【ロー】より

…そこで彼は,いくつかの論文や覚書を作って,銀行の設立と銀行券(紙幣)の発行の有効性を財政当局者に説き,ルイ14世死後の摂政時代に,16年に個人銀行を設立し,18年にそれを国家銀行に改組することを認められ,銀行券を発行して信用の増大と経済の活発化に一応の成功を収めた。さらに累積した国家債務(財政赤字)を解消するために,銀行と貿易会社と国家財政とを統合するシステムを案出した(これをローのシステムという)。つまり,銀行の発行した15億リーブルの銀行券をインド会社という独占的貿易会社が引き受けてこれを国家に貸し付け,政府はそれを債務の償還に当て,他方でインド会社は15億リーブルの増資新株を募集して,償還金として流出した銀行券を吸収する,という案である。…

※「ローのシステム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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