世界大百科事典(旧版)内のローマ字化運動の言及
【簡体字】より
…それ以外の,人造の新字をもって漢字に替えようという運動は結局は実らず,置きみやげとして漢字のルビとして今でもときに(台湾ではむしろ常に)使われる〈注音字母〉をのこすだけで終わった。ローマ字化運動にしても,少なくとも現在のところ,比較的近い将来において漢字にとってかわって,ローマ字が第1位の国字になりそうな気配はない。漢字の筆画を簡単にして記憶するにも書くにも便利にしてゆくという漢字簡化の方向が最も賢明な文字改革の道であると現在考えられているとして,おそらくはまちがいないのである。…
※「ローマ字化運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」