世界大百科事典(旧版)内のワシプンゴの言及
【エクアドル】より
…これらインディオ人口が社会の最下層をなし,山地人口の60%以上がインディオ零細農民よりなる。彼らの多くは土地を持たず,大土地所有者から労働の代償として家や小作地を借りるワシプンゴ制に依存しており,農村社会の近代化を妨げている。一方,メスティソはインディオの固有の習慣を捨て都市周辺に定着し,日雇労働者からしだいに商業に転じ,都市社会の下層部を構成している。…
【イカサ】より
…キトに生まれ,医学への志を半ばにして文学に転向,大土地所有者や都市の特権階級の搾取と横暴に苦しむ原住民の救済と保護を訴え,大地主,僧侶,政治ボスなどを告発・糾弾した。1934年に発表された《ワシプンゴ》はこうしたインディヘニスモ文学の礎石となるものである。ほかに《街路にて》(1935),《チョロ》(1938),《ワイラパムシュカス》(1948),《チョロの女,ロメロとフローレス》(1958)などの作品がある。…
※「ワシプンゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」