世界大百科事典(旧版)内のワッハウの言及
【オーストリア】より
…ボヘミアの森は,アルプスに比べて古いヘルシニア造山運動によって形成されたもので,花コウ岩より成る波状の高原状地形を呈する。その南縁はほぼドナウ川に沿っているが,一部はアルプス前縁地側にも分布し,ドナウ川が花コウ岩高原を深くうがったメルク~クレムス間のワッハウWachau峡谷はライン峡谷に匹敵するともいわれる景勝地である。 ウィーン盆地は,アルプスとカルパチ山脈の結び目にあたる構造盆地で,第三紀を通じて海域から淡水湖となり,しだいに陸化したものである。…
【ニーダーエスターライヒ】より
…
[地理]
住民の大半は農業に従事しており,ライムギ,コムギ,トウモロコシ,テンサイがおもな産物である。また,ワッハウWachau谷地方はドナウ川両岸の斜面にブドウ畑が作られ,良質のワインの産地として知られている。ツィスタースドルフZistersdorfの油田は,1928年から採油され出したが,ドイツの支配下に生産量は急増し,38年5万6000tであったのが,44年120万tを達成した。…
※「ワッハウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」