世界大百科事典(旧版)内のワルトゼーミュラー,M.の言及
【アメリカ】より
…南・北アメリカ大陸と西インド諸島の総称。アメリカという名称は,中部および南アメリカを探検したイタリアの航海・探検家アメリゴ・ベスプッチの名にちなむといわれ,1507年に発行されたワルトゼーミュラーMartin Waldseemüllerの《世界誌入門》に用いられたのが最初である。当初はコロンブスの発見した地域(西インド諸島と南アメリカ大陸)を指すことばであったが,のちに西半球の大陸全体を意味するようになった。…
【アメリカ】より
…南・北アメリカ大陸と西インド諸島の総称。アメリカという名称は,中部および南アメリカを探検したイタリアの航海・探検家アメリゴ・ベスプッチの名にちなむといわれ,1507年に発行されたワルトゼーミュラーMartin Waldseemüllerの《世界誌入門》に用いられたのが最初である。当初はコロンブスの発見した地域(西インド諸島と南アメリカ大陸)を指すことばであったが,のちに西半球の大陸全体を意味するようになった。…
【インディアス】より
…こうして,コロンブス以降数多くのスペイン人が西方航海を企て,次々と未知の島々や陸を発見,征服,植民することになるが,それらの地域はすべてインディアスと総称され,スペイン国王は19世紀初頭に至るまで〈インディアスの王rex Indiarum〉の称号のもとに,臣下である〈インディオ〉をインディアス枢機会議を介して統治したのである。なお〈アメリカ〉という呼称は1507年にマルティン・ワルトゼーミュラーがアメリゴ・ベスプッチの報告記をもとに,インディアスを新大陸とみなしてそれに付した呼称である。新世界【染田 秀藤】。…
【新世界】より
…しかし,この認識は,〈世界はアジア,アフリカとヨーロッパの三大陸からなる〉という当時の一般的な地理観からは受け入れられなかった。ただドイツ人地理学者マルティン・ワルトゼーミュラーがベスプッチの新大陸説を支持し,西半球の土地にアメリゴにちなんでアメリカという名を付した。もっとも,アメリカという呼称は当初限られた地域(例えばブラジル,アルゼンチン,チリ)に用いられ,それを大陸全土に適用したのは有名な地図製作者メルカトルである(1538)。…
※「ワルトゼーミュラー,M.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」