世界大百科事典(旧版)内のワン・ポイント録音の言及
【レコード】より
…ポピュラー音楽では,マルチトラック録音による合成で,録音・製作者側の音作りがいっそう自由になり,電子楽器の使用も加わって,まったく新しい電気的な音響の支配が始まった。 こうした傾向に対し,いわゆるクラシックの分野では,ワン・ポイント録音を基本とした自然な音場再生,できるだけ音をいじらない自然な音質の再生の利点が再認識されるようになってきている。一方,共同体的な場である演奏会を拒否し,レコードによって聞き手個人個人にはたらきかけようとしたカナダのピアニスト,G.グールドのような演奏家も現れた。…
※「ワン・ポイント録音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」