ワーキフ(読み)わーきふ

世界大百科事典(旧版)内のワーキフの言及

【ワクフ】より

…それには,(1)政府または個人がモスクマドラサ,病院,孤児院などに,その維持のため土地を寄進する慈善ワクフ(ハイリーkhayrīまたはアーンム‘āmm)と,(2)個人が子孫のために信託する家族ワクフ(アフリーahlīまたはハーッスkhāṣṣ),とがある。このような土地をマウクーフ(北アフリカではマフブースmaḥbūsまたはハビースḥabīs),寄進(信託)者をワーキフwāqifというが,一般的には土地そのものをもワクフ(北アフリカではハブスḥabs)という。 ワーキフの所有権については法学者の間でも議論が分かれ,アブー・ハニーファとマーリク派は,所有権は保有するが,その行使は許されないとし,アブー・ユースフ以後のハナフィー派とシャーフィイー派は,所有権は神に帰したとする。…

※「ワーキフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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