アシア風(読み)あしあふう

世界大百科事典(旧版)内のアシア風の言及

【ラテン文学】より

…この時代の政治家はみな優れた演説家であったが,キケロの雄弁の前にはすべて色あせてしまい,後世に伝えられるに至らなかった。情熱的で,誇大な〈アシア風〉に近いけれども,極端には走らず,〈アッティカ風〉との中道をいくキケロの演説は,ラテン散文の最高傑作であり,政治家キケロそのものであるとともに,時代の証言でもある。政治的に不遇の時期には,修辞学と哲学の著作に専念し,学究としての一面を示している。…

※「アシア風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」