世界大百科事典(旧版)内のアダムのリンゴの言及
【首∥頸】より
…頸の前面には中央より少し上方に喉頭隆起という突出があり,喉頭の甲状軟骨によるとび出しである。これが〈のどぼとけ〉で,また〈アダムのリンゴ〉ともいうが,それはリンゴを取ったアダムが神に見つけられ,口にほうりこんだところ,のどにひっかかってふくれ出したのだとの伝説による。喉頭隆起は,子どもや女ではあまりとび出していない。…
【喉頭】より
…
[喉頭の軟骨]
最外郭をかたどり,全体を保護している楯状の軟骨を甲状軟骨といい,翼状の左板と右板とからなり,両者は前方で接合して突起をつくる。この喉頭隆起が俗に〈のどぼとけ〉といわれ,また〈アダムのリンゴAdam’s apple〉と呼ばれるものである。この下方にあり,それに次いで大きいのが輪状軟骨であり,印章を刻した指輪に似た形をしている。…
【のど(喉)】より
…この軟骨の上端正中部は成人男子では大きく突出して〈のどぼとけ〉をなしている。〈アダムのリンゴ〉ともいうが,これは禁断の木の実(リンゴ)を口にしたアダムが神からとがめられて驚いたため,果実の半分がのどにひっかかって膨れ上がったのだという説話に基づく。〈のど〉という言葉が指すもう一つの場所は,口を開いた場合に,口腔のつきあたりの場所をいい,解剖学では咽頭にあたる。…
※「アダムのリンゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」