世界大百科事典(旧版)内のアメリカーナの言及
【アメリカン・マーキュリー】より
…〈豪勢なアメリカの全景を提示する〉ことを目的とし,文明批評,短編小説,詩,劇,美術評などを載せ,寄稿者にはドライサー,オニール,S.アンダーソン,J.B.キャベル,J.ハーゲスハイマー,サンドバーグ,S.ルイス,E.L.マスターズなどがいた。〈アメリカーナ〉欄は新聞記事の抜粋から成り,大衆の愚劣さを風刺することで有名になった。メンケンが編集をやめてからは急速に精彩を失い,40年代末からは限られた部数の極右雑誌となった。…
【パベーゼ】より
…エイナウディ社の創設(1933)に加わり,《クルトゥーラ(文化)》誌上に英米文学論を掲載したが,これはのちに評論集《アメリカ文学論その他》(1951)にまとめられた。ほとんど時を同じくして,当時未知であったアメリカ文学の活力に注目した人物に,E.ビットリーニ,E.モンターレ,そしてE.チェッキがいたが,共同して彼らの編んだ翻訳作品集《アメリカーナ》(1942)が反ファシズム文学に寄与した力は大きい。 親友レオーネ・ギンツブルクの後を引き受けて編集長を務めていた《クルトゥーラ》誌がファシズム当局の弾圧に遭い,パベーゼはカラブリア地方の僻村ブランカレオーネに流刑された。…
※「アメリカーナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」