世界大百科事典(旧版)内のアメリカ炭坑夫組合の言及
【AFL‐CIO】より
…35年に成立したワグナー法は,労働者の組織化ならびに団体交渉の制度化にとってきわめて有利な立法であり,労働運動前進の条件となった。しかしAFLを構成する職業別組合の大多数は,不熟練労働者を産業別に組織する産業別組合主義に強力に反対したためJ.L.ルイスらの率いるアメリカ炭坑夫組合(UMWA)などの産業別組合派はAFLと決別して,独自に組織化運動を展開せざるをえなくなった。38年に結成された産業別(労働)組合会議Congress of Industrial Organizations(CIO)は,UMWAの指導のもとに,鉄鋼,自動車,電機,ゴムなどの大量生産工業部門の大組織化運動を展開し,強力な産業別組合をぞくぞくと結成し,45年にはAFL693万人,CIO600万人と,アメリカ労働運動は二分されていた。…
※「アメリカ炭坑夫組合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」