世界大百科事典(旧版)内のアラー・アッディーンの言及
【回回砲】より
…中国,元朝時代,ペルシア人の技術者によって作られた大型の投石機。当時イスラム文化圏では,投石機の製造技術は世界最高の水準にあり,それを知った世祖フビライ・ハーンがイル・ハーン国より,アラー・アッディーン,イスマーイールなどの著名な技術者を招き製造にあたらせた。数百kgもの石や爆発物をはねとばすこの新兵器は,とくに1274年(咸淳10)の南宋の襄陽,樊城に対する攻城戦で,絶大な威力を発揮した。…
【ホラズム・シャー朝】より
…その子クトゥブ・アッディーンはホラズム・シャーを名のり,3代目のアトスズにいたって完全に独立した。第7代のアラー・アッディーン‘Alā al‐Dīn(在位1200‐20)時代が最盛期で,ゴール朝を滅ぼしカラ・キタイを破って,版図はフェルガナからマクラーンにまで達した。交通路の要衝を占め,交易によって繁栄し,ホラズム商人の活動も南ロシア,ドナウ河口にまで及んだ。…
※「アラー・アッディーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」