イスパニア辺境区(読み)いすぱにあへんきょうく

世界大百科事典(旧版)内のイスパニア辺境区の言及

【カタルニャ】より

…ローマ帝国に追従した西ゴート王国がイスラム教徒の半島侵入(8世紀)により滅亡すると,カタルニャはカロリング朝フランク王国の版図に組み入れられ,諸伯領(バルセロナ,ヘロナ,アンプリアス,ウルヘル等)が築かれた。イスパニア辺境区と称された諸伯領は,イスラム勢力に対するフランク王国の防壁の役割を担った結果,イスラム教徒の影響をほとんど受けず,また半島におけるヨーロッパへの窓口となり,当時成立しつつあった西欧の封建制が移植された。このようなローマ化とヨーロッパ化の歴史は,カタルニャに固有の意識を芽生えさせた重要な要因となった。…

※「イスパニア辺境区」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android