エルブラン,J.(読み)えるぶらん

世界大百科事典(旧版)内のエルブラン,J.の言及

【数学基礎論】より

…しかし,連続体問題そのもの,すなわち,連続体の濃度は真にいかなるアレフ数であるか,は今日なお未解決であって,マルティンD.Martinの公理の提唱など,より真実を反映する公理の模索や種々の巨大濃度なる概念の研究などZFCの補強に主たる関心がはらわれている。
[リカージョン・セオリー]
 帰納的関数の理論は有限的手法やアルゴリズムについての数学的研究に端を発したもので,エルブランJ.Herbrandの提唱に基づき,ゲーデル,クリーネS.C.Kleeneによって帰納的関数の定義が確立した(1936)。アルゴリズムや実際に計算可能といった概念についてのまったく異なった様式によるいくつかの数学的定義が同時期に提出されたが,それらはいずれも同等な概念であることが証明されたことなど種々の理由によって,〈その値を計算するアルゴリズムを有する関数とは帰納的関数のことであると解しよう〉というチャーチの提唱Church’s thesisとなった。…

【類体論】より

…これは種々の相互法則を含むものであり,一般相互法則と呼ばれている。その後も,シュバレーC.Chevalley(1909‐ ),エルブランJ.Herbrand(1908‐32),H.ハッセらによる証明の簡易化や算術化,中山正(1912‐64),アルティン,テートJ.T.Tate(1925‐ )らによるコホモロジー論の応用などにより,豊富な内容を含む理論となった。【斎藤 裕】。…

※「エルブラン,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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