世界大百科事典(旧版)内のエンジェーニョの言及
【家】より
…この形態ではおもに黒人奴隷や外国移民,クーリーなどが労働力として使用され,カリブ海やブラジルなどで支配的であった。ブラジルではこれをファゼンダとかエンジェーニョと呼び,家父長制的ファミリアと解されていた。農場の中央に大邸宅があり,農場主とその家族,家内奴隷や召使が住む。…
【モラドール】より
…ブラジルのファゼンダ,とくに北東部のサトウキビ大農場で農場内に居住する隷農を指す。歴史的には,17,18世紀,ブラジルの北東部の奴隷労働に基づく砂糖農園(エンジェーニョ)の成立,発展の過程で現れる。農場主を頂点とし,奴隷を底辺として構成される農場社会にあって,農業生産部門では,ラブラドールlavradorとモラドールは,主要な中間層を構成した。…
※「エンジェーニョ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」