世界大百科事典(旧版)内のエンメイソウの言及
【ヒキオコシ(引起)】より
…強い苦味のあるエンメインenmeinを含み,全草を陰干しにして煎じて薬用とする。消化不良,食欲不振,腹痛に効があるといわれ,ヒキオコシの名は起死回生の効があるという言い伝えからついたもので,また同じ意味でエンメイソウ(延命草)ともいわれる。ヒキオコシと同様に薬用として用いられるクロバナヒキオコシR.trichocarpa (Maxim.) Haraは花が暗紫色で,北海道と本州の日本海側の山地に分布する。…
【民間薬】より
…一般大衆が医師の指導によらず,みずからの判断で用いる民間伝承の薬物をいう。世界各地に知られ,呪術的に用いられるものや,各時代に医師が使用していたもののうち,有効で処方が簡単なものが民間に流布したものなど,いろいろな起源をもつものが含まれている。代表的なものに,アフリカのヨヒンベ皮(催淫薬),北アメリカのインディアンが用いたカスカラサグラダ(緩下剤),南アメリカのインカで用いられたコカ葉,イギリスのジギタリスなどがある。…
※「エンメイソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」