世界大百科事典(旧版)内のオオイゴの言及
【職業神】より
…猟師,炭焼き,木樵(きこり),木挽(こびき)など山稼ぎ職の信ずる山の神は,農民のいう山と里を去来する山の神と信仰を異にし,山の神は一年中山に鎮まると考え,特殊な形をした木を山の神の木としてとくに神聖視する風がある。 木樵や木挽は山の神をオオイゴと呼んだところから,それに大子,太子の字をあててダイシ,タイシと読まれ,弘法大師や元三(がんざん)大師,智者大師などに付会した話に語り伝えられ,太子様すなわち聖徳太子とも混同して信仰するようになった。 炭焼き仲間では煙出しの穴から出る煙の色をいかによく判別するかという炭焼き技術の要諦を弘法大師から教えられたのだといい,煙出しの穴をダイシアナと呼ぶところが東日本にはたくさんあった。…
※「オオイゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」