世界大百科事典 第2版「オリュンポス[山]」の解説 オリュンポス[山]【Olympos】 ギリシアの最高峰。標高2917m。現代ギリシア語では,オリンボスÓlimbos。テッサロニキ湾に臨み,マケドニアとテッサリアとの境界をなす。ただし,古代においてはこの名で呼ばれる山はあちこちにあり,それはギリシア先住民の言葉で〈山〉もしくは〈懸崖〉を意味したと思われる。神話ではゼウスをはじめとする神々がその山頂に館を構えた。そこでゼウスはしばしば形容詞〈オリュンポスの〉を添えて呼ばれ,その彼に捧げられた競技会がオリュンピア競技(オリンピック)であり,行われた土地がオリュンピアである。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報