世界大百科事典(旧版)内のオーディオスコーピックスの言及
【立体映画】より
…われわれが物を立体として認識するのは,それを左右の目で,少し違った角度からとらえているからであり,その原理に従って人間の両眼の視差と同じ写角で同時撮影した2本のフィルムをスクリーンに同時に上映し,そのダブって映っている映像を観客が左右に見分けることで立体感を得るようにしたものである。 最初は1935年にジャック・ノーリングが発明,〈オーディオスコーピックス〉と名付けてMGMが安っぽいスリラー・コメディの短編を公開した。左右の映像を赤と青で1本のフィルムに焼き付け,それを青・赤のフィルター眼鏡をかけて見るという,いわば同色の映像を打ち消して反対色の映像を左右の目にふりわける方式であった。…
※「オーディオスコーピックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」