カッチャー(読み)かっちゃー

世界大百科事典(旧版)内のカッチャーの言及

【インド料理】より

…牛はその神聖さのゆえに,口にするなど殺人を犯すよりも恐ろしい罪になるが,その他の肉食もひじょうに不浄な行為とみられて,飲酒,喫煙とともに避けるのである。浄・不浄の観念は食生活全般を規制しており,豚より羊肉と鶏肉が好まれるのも,煮た料理(カッチャー)より油で揚げるかいためるかした料理(パッカー)がよく作られるのも浄性が高いと考えられるためである。その他,排泄のときに使う左手は不浄だから,食事には右手しか使ってはいけない,だれが使ったかわからぬスプーンより,自分の指の方がより清浄である,自分よりカーストランクが下の人の作った料理を食べたり,彼らと食卓をともにするのは好まない,したがって最上位であるバラモンのレストラン経営者やコックが多い,などといった興味深い習慣や現象がみられる。…

※「カッチャー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」