世界大百科事典(旧版)内のカポールの言及
【外材】より
… 南洋材と呼ばれる木材の中には百数十属からの樹種が含まれ,その樹種の数は1000を超えると考えてよい。しかし,材積で考えるとその大半は依然としてフタバガキ科の樹種,とくにラワン・メランチ類,アピトン・クルイン類,カプール(現地読みではカポール)類などで,これらは南洋材輸入量の約80%くらいと推定される。
[米材(北米材)]
カナダおよびアメリカから輸入され,針葉樹材が主で,若干量の広葉樹材を含んでいる。…
【フタバガキ(双葉柿)】より
…1977年に発見された南アメリカの種類もアフリカのものに近い。東南アジアのフタバガキ科は木材の利用上きわめて重要で,それにはラワン・メランチ類(Shoreaなど),アピトン・クルイン類(Dipterocarpus),カポール(Dryobalanops)など,日本の木材市場で広く知られるものが含まれる。リュウノウジュ属Dryobalanopsの樹木からはショウノウ(樟脳)に似た成分のリュウノウ(竜脳,ボルネオール)が得られる。…
【リュウノウジュ(竜脳樹)】より
…この属の木材は,心材が赤褐色~橙褐色,気乾比重0.6~0.8で,工場や作業場の床板,合板,トラック等の荷台,建築部材等に広く用いられる。東南アジアから日本へ輸入されている南洋材中の主要木材の一つで,インドネシア,マレーシアの通称であるカポールkapurの名で知られる。外材【緒方 健】。…
※「カポール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」