世界大百科事典(旧版)内のキリシタン音楽の言及
【南蛮文化】より
…05年日本司教セルケイラ編纂の典礼書《サカラメンタ提要》は二色刷の音譜を載せ,高度な印刷技術を有していた。
[キリシタン音楽]
教会音楽として入ったヨーロッパ音楽は,1550年代にグレゴリオ聖歌がクリスマス等のミサで歌われた。セミナリヨでは音楽を重視しビオラ,ハープ等の楽器が合奏された。…
【日本音楽】より
…明治維新により欧米との交渉が開け,洋楽と清楽(前代の明楽を吸収して明清楽(みんしんがく)ともいう)が輸入された。もっとも,洋楽は室町末期にキリスト教とともにキリシタン音楽として伝来し,日本人も習ったりしたが,まもなく鎖国となり,まったく行われなくなった。その後は慶応年間(1865‐68)に薩摩藩が軍楽を学んだのが最初で,1879年には文部省の音楽取調掛が設けられ,初等教育の音楽の調査研究が,アメリカの音楽教育家L.W.メーソンの援助によって行われた。…
※「キリシタン音楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」