世界大百科事典(旧版)内のクラツキーの言及
【注意】より
…〈前注意過程が無意識下で簡単な前処理を行い,そこで選択された重要な感覚情報についてのみ,注意を集中してより深い処理を行う〉という情報処理モデルが,有用とされた。この後者の注意過程が,ほぼワーキングメモリー(作業記憶)に対応し,また意識化でき言語的に報告できる過程にも対応するとみなしうる(これらの点についてはクラツキーR.L.Klatzky《記憶と意識の情報処理》梅本尭夫監,川口潤訳,サイエンス社,1986を参照されたい)。 これに関連して,注意の機能はまた,刺激依存性(ボトムアップ)の神経過程と課題あるいは意図依存性(トップダウン)の過程との関係をみるうえでも重要である。…
※「クラツキー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」