クレルボー第2教会堂(読み)くれるぼーだいにきょうかいどう

世界大百科事典(旧版)内のクレルボー第2教会堂の言及

【シトー会】より

…【橋口 倫介】
[美術]
 クリュニー修道院の大規模な教会堂,壁画,彫刻,豪華な聖具を批判し,神についての瞑想を妨げる虚飾を断罪したベルナールの指導下に,シトー会では,ロマネスク建築の枠内で,清貧を旨とする単純厳格な建築が生み出された。方形祭室,低い袖廊(トランセプト),階上間(トリビューン)やトリフォリウムをとり払い高窓から採光される身廊をもち,塔や鐘楼を排した簡素な無装飾の教会堂(1145年ころ完成のクレルボー第2教会堂など)は,12世紀後半以降のポルトガルからポーランドに至る娘修道院建設にあたり基本的形式となった。論理的構造を探究するシトー会の建築は,当時台頭しつつあったイル・ド・フランスのゴシック様式を吸収し,ヨーロッパ各地に交差リブ・ボールトを普及させることになった。…

※「クレルボー第2教会堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android