グラーグ(読み)ぐらーぐ

世界大百科事典(旧版)内のグラーグの言及

【強制収容所】より

…また革命後の義務労働制に起源をもつ有給の,禁固なき強制労働もこのなかに入る。第2は通常グラーグGULagと呼ばれるもので,GPU(ゲーペーウー)(1934年内務人民委員部NKVDに改組)といった政治警察の統轄下にあり,流刑地において強制労働を課した。これはとくにスターリン体制の有力な統治手段となり,農業集団化期のクラークや粛清時の党員たち,また大戦期に少数民族や捕虜はこのもとでダム・運河・工場・鉱山等の建設にあたった。…

【収容所群島】より

…《1918‐1956 文学的考察》の副題で1973‐76年にパリのYMCAプレス社から全3巻として刊行され,1973年2月に著者がソ連から国外追放となる直接のきっかけとなった。原題の〈アルヒペラーグ〉は〈多島海〉の意で,〈グラーグ〉は〈矯正労働収容所管理本部〉の略号。1945年から53年までの著者自身の収容所体験,それにつづく流刑体験を軸に,ソ連の収容所体制の歴史としくみ,その内情を語りながら,そこで生き,死んでいった人間像を浮かび上がらせる。…

※「グラーグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android