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グレバン,A. ぐればん

世界大百科事典内のグレバン,A.の言及

【宗教劇】より

…このような劇は,かなり世俗化したものまで含めて,演劇史で〈聖史劇〉あるいは〈神秘劇〉と呼ばれているが,これらはいずれも当時の呼び名であったフランス語〈ミステールmystère〉,英語〈ミステリー(・プレイ)mystery(play)〉などの訳語であり,もとはラテン語の〈ミュステリアmysteria〉(秘密の儀式,秘儀の意)に由来している。 フランスでは,14世紀後半から各地で〈受難劇団〉の設立が相次いでいたが,15世紀に入り,1452年には聖史劇(受難劇)の頂点というべき有名なグレバンArnoul Gréban(1410ころ‐70ころ)の《受難の聖史劇Mystère de la Passion》も出現した。これは初日(天地創造から受胎告知),2日目(バプテスマのヨハネの場から最後の晩餐),3日目(ゲッセマネから磔刑(たつけい)),4日目(復活)の構成で,登場人物数が数百人,詩句の総行数は3万4574行という,途方もなく大規模なものであった。…

【フランス演劇】より

…バランシエンヌのそれの記録(ただしかなり後になってのもの)が名高いが,15世紀後半には,J.フーケ描く《聖女アポリーヌの殉教》にうかがえるごとく,閉ざされた空間に客席を円形に配したものが多かったようである。グレバンArnoul Gréban(1410ころ‐70ころ)の《受難の聖史劇Mystère de la Passion》が3万5000行の詩句,400人の登場人物,4日にわたる上演時間を要したのをはじめ,上演に数週間を要するものもあった。こうして受難劇が本来の宗教的効果を失って,あまりにも豪奢でなまなましく,煽情的かつ幻想的なスペクタクルとなったため,1548年,パリ高等法院は受難劇禁止令を出すが,この流行は16世紀末まで続き,バロック演劇の隆盛とともに姿を消す。…

※「グレバン,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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