世界大百科事典(旧版)内のケミメカニカルパルプの言及
【パルプ】より
…普通の化学パルプが元の木材の50%前後しかパルプにならないのに比べ収率は著しく高く,しかもパルプの性質も化学パルプと機械パルプの中間であり,理想的と思われたが,蒸解排液の濃度が低いために回収が難しく,その点で生産量はそれほど増加しなかった。苛性ソーダ溶液を用い,チップの処理温度が80℃くらいで短時間処理した後にリファイナーを用いてパルプ化するのがケミメカニカルパルプである。パルプの量は元の木材に対し90%近くなり,新聞紙,雑誌に用いられる。…
※「ケミメカニカルパルプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」