コロラド党(ウルグアイ)(読み)ころらどとう

世界大百科事典(旧版)内のコロラド党(ウルグアイ)の言及

【ウルグアイ】より


[政治]
 20世紀のラテン・アメリカのなかで最も民主的で政治的にも安定した国家と見なされていたが,1973年に軍部の圧力のもとに議会が閉鎖されたことを機に,事実上の軍政へ移行した。85年まで続いたこの軍政は,労働運動を弾圧したほか,左派政党,さらには,コロラド党とブランコ党という19世紀以来の伝統的政党も厳しく取り締まり,その一方ではテクノクラートを登用して経済開発を図った。このように,国民の政治参加を厳しく抑制しながら,テクノクラートによる経済発展を志向した軍政は官僚主義的権威主義体制と呼ばれているが,この時期のウルグアイはその典型例といってよいだろう。…

【ロサス】より

…この権限に基づき州内の反対派を厳しく弾圧する一方,州外の中央集権派にも圧力を加え,反ロサス派の少なからぬ部分を国外に追放した。こうした反対派をウルグアイのコロラド党が庇護するのを見てとると,同国にも干渉し,コロラド党を支援するイギリス,フランス両国との対立を招いた。なかでもフランスは,38‐40年と45‐50年(イギリスは1845‐49年)に2度にわたってラ・プラタ川を封鎖しロサス政権を脅かしたが,彼は文教予算を削減するなどして軍備の拡充に努め,いずれの封鎖も挫折させた。…

※「コロラド党(ウルグアイ)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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