ゴルトシュミット,R.B.(読み)ごるとしゅみっと

世界大百科事典(旧版)内のゴルトシュミット,R.B.の言及

【間性】より

…また,マイマイガは日本産のものとヨーロッパ産のものを交配すると間性を生じる。これをゴルトシュミットR.B.Goldschmidtは,雌性決定因子が卵の細胞質中に,雄性決定因子がZ染色体上に(雄の性染色体はZZで雌はZWである)存在すると仮定し,これらの因子の強さが品種間でまたは発生時期で異なり,発生途中で性転換がおこり間性が生ずると説明した(量的学説)。一般に後から発生する器官ほど性転換の影響をうける度合が大きく,転換から後の発生期間の長い個体ほど強い間性になるが,これを間性の時の法則という。…

【寄生虫アレルギー】より

…寄生虫とくに蠕虫(ぜんちゆう)感染者や寄生虫を取り扱う機会の多い研究者などにみられるアレルギー反応をさす。寄生虫によるアレルギー症状をはじめて認めたのはゴルトシュミットRichard Benedict Goldschmidt(1910)で,ウマカイチュウの研究をしている動物学者の中に結膜炎,頭痛,手指の腫張や痛み,激しい咳発作や喘息(ぜんそく)症状を示す者があることを記載している。寄生虫感染によってアレルギー反応が起こる理由としては,寄生虫の虫体あるいは分泌排出物中にアレルゲンとなる抗原物質が含まれていること,感染によってIgE抗体の産生を効果的かつ持続的に促すヘルパーT細胞が容易に誘導されてくることなどが挙げられる。…

【大進化】より

…規模の大きな進化。小進化に対立する概念。この規模の大小に関しては研究者によって意見が異なる。また,この概念を現象記載的なものとみるか,過程説明的なものとみるかも意見が一致しているわけではない。 このことばを初めて提起したのはゴールドシュミットR.Goldschmidtであった(1940)。彼は,実験遺伝学と集団遺伝学に基づく当時の進化要因論が,種内の遺伝子組成の変化しか扱うことができず,現実に存在する種間の不連続性の誕生(新種の形成)をそれによって説明することはできないと考えた。…

※「ゴルトシュミット,R.B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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