シベリアトラ(読み)しべりあとら

世界大百科事典(旧版)内のシベリアトラの言及

【トラ(虎)】より


[形態]
 色や模様,体の大きさなど変異に富み,近年では8亜種に分けられることが多い。最大の亜種はシベリアトラ(チョウセントラ)P.t.altaicaで,体長2.8m,尾長95cmに達するものがあり,体重は雄で180~306kg,雌で100~167kgである。ベンガルトラ(インドトラ)P.t.tigrisに体の大きさや縞がよく似るが,一般に体色が淡く,黒色の縞は幅が狭く,冬毛は非常に長く綿状に密生し,横腹や後脚の外側の縞は茶色で目だたない。…

【ネコ(猫)】より

…こうしてネコ亜科の動物は現在の繁栄を築いた。
[形態と機能]
 現生の種の体の大きさは変化に富み,最小のものは南アフリカのカラハリ砂漠付近の乾燥地帯に生息するクロアシネコFelis nigripesで,体長33~50cm,尾長15~20cm,体重1.5~2.75kgにすぎないが,最大のものはアジアに分布するトラPanthera tigrisで,なかでもシベリア南東部や中国東北部に生息する亜種のシベリアトラ(チョウセントラ)P.t.altaicaは大きく,体長2.8m,尾長95cm,体重306kgに達する。体色も変異が著しく,灰色のコロコロ(パンパスキャット)Felis colocolo,灰褐色のジャングルキャットF.chaus,褐色のマライヤマネコF.planiceps,金色をおびた褐色のアフリカゴールデンキャットF.aurata,赤褐色のヤガランデF.yagouaroundiまであり,白色型のライオンP.leoや黒色型のヒョウ(クロヒョウ)P.pardusなども知られている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」