シャダイ(読み)しゃだい

世界大百科事典(旧版)内のシャダイの言及

【ゲマトリア】より

…数の象徴的意味を重視するカバラでは,同じ数をもつ単語または文章は置換えが可能であり,それによってさらに深い意味を発見できるという。例えば大天使メタトロンは314の数値をもち,シャダイ(全能の神)と同じ数をもつ。それゆえ両者は密接な関係があるとみなされ,〈生命の樹〉ではともに〈ケテル(王冠)〉に配当される。…

【ヘブライ神話】より

…一方,2章の楽園喪失からカインとアベルの兄弟相克のドラマに続く一連の物語は,その独特な心理描写によって物語に写実性と詩的幻想を与え,先に指摘した1章および5章,6章にみられる系図をはじめとする祭儀的文体とは趣の異なった世界を現出している。 こうした相違に加えて,1章では,神の呼称が〈シャダイ〉(全能者)であるのに対し,2章では〈ヤハウェ〉(主)という神名が用いられている。こうした基本的な相違に基づいて,前者がP資料,後者がJ資料と名付けられた。…

※「シャダイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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