シュティレ,H.(読み)しゅてぃれ

世界大百科事典(旧版)内のシュティレ,H.の言及

【造山運動】より

…例えば,古生代以後,地球上に繰り広げられた三つの大規模な造山運動はそれぞれ,カレドニア,バリスカン(またはヘルシニア),アルプス造山運動と名づけられているが,地向斜時代を含めるとそれぞれ,カンブリア紀中期~シルル紀末期,デボン紀中期~二畳紀末期,ジュラ紀後期~現世,などの期間に当たり,いずれも約1.5億年の年代を数える。 造山運動を意味する言葉は19世紀の中葉から使われ始めたが,G.K.ギルバートが山脈をつくるような地殻の変位を〈造山的〉であると呼び(1890),その後シュティレH.Stilleが再定義(1919)して現在にいたったものである。 造山帯に関する多くの研究の結果,造山運動の経過や機構が解き明かされ,20世紀前半には,いわゆる造山論(今日では古典造山論と呼ばれることが多い)の諸説が展開された。…

【造陸運動】より

…元来は大陸をつくる運動という意味で,山をつくる運動である造山運動と対照をなす言葉である。この語は,1890年にG.K.ギルバートによって初めて用いられたが,造山運動との相違を明確にして再定義を与えた(1919)のはシュティレH.Stilleであった。シュティレによれば,造陸運動は長い期間にわたって進行する地殻の広範な部分の緩慢な昇降運動であって,褶曲や断層を形成したり火成活動を伴うことはほとんどなく,広い台地や,海盆や,大陸内部の盆地などをつくるものである。…

【楯状地】より

…この最も古い部分を大陸核と呼ぶ。ドイツの地質学者シュティレH.Stilleは1934年,世界最古の大陸塊として五つの地域を地球上に設定し,原剛塊Urkratonと名づけた。これらは,ルシア(スカンジナビアの大部分とロシアの一部),アンガリア(シベリア中部),ラウレンティア(カナダとグリーンランドの大半),シニア(中国東部),ゴンドワニア(南アメリカ,アフリカ,インドなど)と呼ばれたが,大部分が楯状地である。…

※「シュティレ,H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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