シリウス号(読み)しりうすごう

世界大百科事典(旧版)内のシリウス号の言及

【汽船】より

…蒸気船による最初の大西洋横断は,1819年,90馬力の蒸気機関を積んだサバンナ号によるもので,27日と11時間かかっているが,全航程中,蒸気力で走ったのは1/8で,後は帆走であったとされている。蒸気力だけで大西洋を横断したのは38年のイギリスの蒸気船シリウス号Sirius(703総トン,320馬力)とグレート・ウェスタン号(1321総トン,750馬力)で,同じ日であり,前者のニューヨーク到着が4時間早かった。しかし,所要日数は前者が19日半かかったのに対し後者は15日半で横断している。…

【客船】より

…帆船にかわり蒸気機関が推進に用いられるようになり,それも初期の往復動機関から20世紀に入ると蒸気タービンへとかわり,さらにディーゼルエンジンも使われるようになった。蒸気機関の利用は天候に大きく支配されていた船の運航の定期化を可能とし,1838年大西洋を汽力だけで初めて横断したシリウス号Sirius(イギリス,1838建造,703総トン,8.5ノット)に大西洋定期船の名称が初めて使われた。推進器も初めの外車にかわり,スクリュープロペラが使われるようになり,グレート・ブリテン号(イギリス)の成功によりその傾向が決定づけられた。…

※「シリウス号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」