ジャーギールダール(読み)じゃーぎーるだーる

世界大百科事典(旧版)内のジャーギールダールの言及

【地主】より

…本来〈支配者こそが唯一絶対の土地所有者〉とするムガル帝国は,実際の各地の統治,徴税にあたっては在地の有力ヒンドゥー地主層を無視しえず,彼らの一部を新たに官僚層に任じその知行地を安堵し,徴税権(場合によっては行政権,軍事権)をゆだねた。こうして生まれたのがジャーギールダール(知行地主。ジャーギール)であり,ヒンドゥー・ザミーンダールのみならずムスリム貴族や論功行賞を受けたムスリム武人層も含まれていた。…

【ジャーギール】より

…第3代皇帝アクバル時代中期の1570年代半ばに,徴税・軍制度の大改革が行われ,80年代以降に確立した制度では,軍人・役人の給与は原則としてジャーギールによって支払われることになった。ジャーギールを持つ者を〈ジャーギールダールjāgīrdār〉と呼ぶ。軍人・役人は位階づけられ,それぞれ個人ごとに年額給与が定められた。…

※「ジャーギールダール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android