世界大百科事典(旧版)内のスジの言及
【家筋】より
…これに加えてどのような内容が特定の祖先から子孫へ伝達されていくかが家筋の第2の問題である。ちなみに,民俗語彙としてスジは,おもに西日本において稲の種子を意味した。したがって家は同じ稲の種子を代々伝達していく集団を意味していた。…
【種籾】より
…種もみ,稲種と呼ぶのがふつうである。そのなかでスジと呼ぶ地域が,日本海側では新潟県から長野県の北部,富山県の一部,さらに島根県の一部に分布し,太平洋側では高知県,大分県,宮崎県の一部,鹿児島県に見いだされる。家の筋,人の筋の筋と同義と考える説もあるが,そうすると筋は特定の霊的能力を継承した生命体だといえよう。…
【皮膚隆線】より
…そのうえで,これも前述の三叉線に着目して比較すると,ヒトの掌紋,足底紋は類人猿よりも,ニホンザルなど狭義のサルによく似ている面をもっていて,事情は単純ではない(図2)。 なお,手相学で着目される手のひらの線,すなわち〈すじ〉ないし〈しわ〉は,皮膚隆線とはまた別であり,皮膚隆線が一生,同一の紋様を保つのに対して,それら手相学で扱われる線の細部は,後天的に多少変化する。手相学で,感情線と頭脳線とがひと続きになって手のひらを左右に通っているのを桝掛(ますかけ)と呼ぶが,これを人類学では〈サルのみぞ〉と呼んでいる。…
※「スジ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」