スチュワード,F.C.(読み)すちゅわーど

世界大百科事典(旧版)内のスチュワード,F.C.の言及

【培養】より

…一方では,トリプシンなどのタンパク質分解酵素による細胞解離法の開発(モスコーナA.Moscona,1952)に伴って細胞培養法が確立し,これを利用した哺乳類細胞による継代培養が可能な細胞系cell line,細胞株cell strain,細胞クローンが次々と樹立された。また58年にはF.C.スチュワードがニンジンの形成層から得た1個の培養細胞から完全な個体を再生することに成功した。 細胞培養は医学研究の諸分野での必要性から急速な発展がもたらされた。…

【発生学】より

…このことは,発生を完了した成体でもみられるのであって,多くの下等な動物では体の相当部分を失っても,完全な再生が起こる。さらに,植物については,発生を完了した植物体から一個の細胞をとって試験管の中で培養し,これから一つの完全な植物体を作らせるというめざましい実験がスチュワードF.C.Stewardらによって1950年代の後半以来,盛んに行われるようになってきた。 このような発生の後成的側面の説明は,多細胞生物においては,個々の細胞は自律的でなく,細胞間の相互作用が必然的に存在する,という点に求められるのである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」