世界大百科事典(旧版)内のステップ荒原の言及
【グラートマン】より
…ネッカー河畔のラウフェン生れ。チュービンゲン大学を卒業後,シュワーベンアルプにおける植生研究に従事し,後氷期の乾燥期にこの地方が樹林に乏しい乾燥性植生からなる〈ステップ荒原〉に覆われたと推定して植物地理学に新生面をひらく。その後A.ヘットナーの指導のもとに《中欧の景観像とその史的変遷》(1901)や《植物地理学と集落史の関係》(1906)などの論考において,中世南ドイツの平野で三圃農業を営んだゲバン村落の原型が,先史時代に〈ステップ荒原〉の泉のそばで成立し,山間に多い小村や散村は中世以降針葉樹林の開拓によって初めて成立したと主張する。…
※「ステップ荒原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」