セクシヨン・ドール(読み)せくしよんどーる

世界大百科事典(旧版)内のセクシヨン・ドールの言及

【アルキペンコ】より

…生地キエフで絵画と彫刻を学び,1908年にパリに出る。12年に〈セクシヨン・ドールsection d’or〉展に参加し,キュビスムの造形手法の彫刻への応用を開始する。《メドラノII》(1914)のような作品では絵画と彫刻の融合を試みたが,その後の作品では,人体の凸部を故意にへこませるなど,有と無の概念の逆転によって,従来の彫刻における空間のとらえ方を打破している。…

【キュビスム】より

…本名Gaston Duchamp)を中心とする〈ピュトーPuteaux派〉(ビヨンの仕事場がパリ西郊のピュトーにあったため,こう呼ばれる)があり,前者がこの様式の美学的可能性を論理的に探究し深化させる一方,集団示威のような運動には無関心だったのに対し,運動としてのキュビスムの展開を担い,内外から多くの共鳴者を獲得したのは後者であった。 〈ピュトー派〉は,11年のアンデパンダン展での大規模な集団展示を皮切りに,波状的な示威運動を続けたが,特に12年の〈セクシヨン・ドールSection d’or(黄金分割)〉展には,ピカソとブラックの創始者を除いて,この造形的傾向に共鳴するほとんどの画家や彫刻家が参加した。おもな出品者は,ビヨン兄弟(J.ビヨン,彫刻家のデュシャン・ビヨンRaymond Duchamp‐Villon(1876‐1918),マルセル・デュシャン),グレーズAlbert Gleizes(1881‐1953),メッツァンジェJean Metzinger(1883‐1957),ピカビア,ラ・フレネーRoger de La Fresnay(1885‐1925),レジェローランサン,マルクーシスLouis Marcoussis(1878‐1941。…

※「セクシヨン・ドール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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