世界大百科事典(旧版)内のタンパク異化作用の言及
【中心静脈栄養】より
…中心静脈栄養はこの(3)に属するもので,末梢の静脈から心臓に近い静脈(中心静脈,上大静脈や下大静脈の心臓に近い部分)まで長い管を挿入し,栄養液を無菌的に注入する方法である。人間が生きていくための1日の必要熱量は体重1kg当り最低30~45kcalであり,体外からこれだけの栄養が補給できない場合は,自己の筋肉や脂肪を消費して必要カロリーを維持しようとする(タンパク異化作用)。しかし,必要熱量を血管から補給するには,ブドウ糖とアミノ酸から成る高浸透圧の液が必要であり,これを末梢静脈から注入すると,静脈炎をひき起こす結果になる。…
※「タンパク異化作用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」