改訂新版 世界大百科事典 「ダイジョ」の意味・わかりやすい解説
ダイジョ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…その食用の利用も,掘りあげたいもを煮るか焼いて食用にするため,穀類に見られるような脱穀から精白や精粉,さらにそれら粉状や粒状のものを食物に調理する複雑な過程がなく,農耕具や調理体系で見ると農耕文化としては単純な段階にとどまっている。これら熱帯圏のいも農耕地帯では,新大陸熱帯起源のキャッサバ,ヤウテア,サツマイモが旧世界まで広く栽培されているし,東南アジア起源のダイジョは西アフリカで重要な栽培植物になっている。また,東南アジアや東アジア地域はサトイモやヤマノイモ類の起源地であるが,現在では稲作が中心となり,いも類は主食としての重要性がなくなっている。…
…他のヤマノイモ類が熱帯域のものであるのに対して,ヤマノイモとナガイモは東アジア温帯域のものである。(3)ダイジョD.alata L.(英名greater yam,water yam。中国名は参薯(さんしよ),大薯(だいじよ)) 熱帯域でもっとも広く栽培されている大型のヤマノイモ。…
…タロイモとならんで根栽農耕文化の主要栽培作物である。栽培・利用されるヤムイモは約50種にのぼり,なかでも熱帯系のダイジョD.alataは,西はアフリカのコンゴ盆地からギニア湾沿岸,東はポリネシアを含むオセアニアの島々にまで広く栽培されている。その原産地はインド東部からインドシナ半島域と推定される。…
※「ダイジョ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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