世界大百科事典(旧版)内のダフォディルの言及
【スイセン(水仙)】より
…そのあとに咲いた一輪の花がスイセンで,花をやや下に傾けている姿は,水面をのぞきこむナルキッソスの面影を伝えているという。なお,この伝説に見えるスイセンは白い花のクチベニスイセンだといわれ,黄色い花をつけるダフォディル(現在ではスイセン属をさす)には,別の神話があり,それによれば,ナルキッソスの花の冠を着けて眠っていたペルセフォネに,冥界の神ハデスが手を触れたため,スイセンは黄色い花に変わったという。ちなみに,ダフォディルの名は,ギリシア神話にある死者の国に咲く不花(ふちようか)アスフォデロスasphodelosに由来し,ゆえに古くから墓地に植えられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」