世界大百科事典(旧版)内のダラダ・マリガーワ寺の言及
【キャンディ】より
…スリランカ島中央部にある旧王都名。同名県の県都で人口は10万4000(1990)。1815年にイギリスの直轄植民地となる。中央山地に位置し,標高は約500m。シンハラ語で山のことをカンダというのが,ヨーロッパ人の間で誤り伝えられた地名である。キャンディ市民は,この都市をマハヌワラMahanuwara(大きな都)と呼んでいる。王位継承権の象徴でもあった仏歯を安置するダラダ・マリガーワDalada Maligāwa寺(仏歯寺)と,その仏歯を象の背に乗せて,街路を行進するペラヘラ祭(毎年7月か8月)は有名で,多くの観光客を集めている。…
【仏歯祭】より
…スリランカで,仏歯すなわち釈迦の遺骨(舎利(しやり))の一部である歯を供養して行われる祭り。この仏歯は釈迦の左の犬歯といわれ,4世紀後半にインド本国のカリンガ国からスリランカにもたらされ,以後王宮内に安置され,王位継承のしるしとされた。渡来とともに盛大な供養祭が行われ,以後毎年1回行われるようになった。そのもようは,5世紀初めにスリランカを訪れた法顕(ほつけん)の《仏国記》などにも記されている。その後幾多の変遷はあったが,現在この仏歯はスリランカ中南部キャンディの仏歯寺(ダラダ・マリガーワDalada Maligawa)に安置され,これを中心に今も8月になると,10日間にわたって盛大な祭りが繰り広げられる。…
※「ダラダ・マリガーワ寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」