世界大百科事典(旧版)内のチュキカマタ鉱山の言及
【アタカマ砂漠】より
…しかしアタカマ砂漠は鉱産資源に富み,現在のチリ経済を支える銅をはじめ,チリ硝石,岩塩,硫黄,金,銀,石英,モリブデンなどを産する。世界有数の銅山チュキカマタ鉱山もこの地域にある。アタカマ砂漠の北半分は,かつてボリビア領であったが,1883‐84年のボリビア・ペルーとチリとの戦争(太平洋戦争と呼ばれる)の結果,チリ領となった。…
【アントファガスタ】より
…今日では硝石に代わって銅の生産が盛んとなり,その輸出港として,また鉱山への物資流通の中心地として重要な役割を果たしている。北東約250kmには世界有数の銅山チュキカマタ鉱山が,北にはマントス・ブランコス銅山があり,さらに未開発の大銅鉱脈を抱える。砂漠地帯にあるため,水はアンデス山脈から運んでいる。…
【二次富化帯】より
…地表に露出した鉱石中の金属成分が雨水により溶脱されて下降し,地下水面下で再沈殿してもとの鉱石より高品位になった部分。乾燥地域の銅や銀の硫化物鉱床によくみられる。この作用で大規模な高品位鉱石を生じるには,地下水の動きの少ない安定した地下水面があることと,浸食速度が遅いことが必要である。したがって二次富化帯は乾燥ないし半乾燥地域でよく発達する。この作用は低品位鉱床において特に重要で,アメリカ南西部,南アメリカなどの斑岩銅鉱床ではかつては二次富化帯のみが採掘の対象とされた。…
※「チュキカマタ鉱山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」