チュキカマタ鉱山(読み)チュキカマタこうざん

最新 地学事典 「チュキカマタ鉱山」の解説

チュキカマタこうざん
チュキカマタ鉱山

Chuquicamata mine

チリのAntofagasta北東方にある世界最大の斑岩銅鉱床。中生層の断層・褶曲運動に伴って古第三紀花崗閃緑岩質および閃緑岩質斑岩の貫入があり(32Ma),さらに鮮新世に地塊の隆起や火山活動があった。鉱体は斑岩中の割れ目(ウェストフィッシャー)沿いに梨状で,長さ南北約3.2km,幅約1.1km,深さ450m以上。母岩は珪化とセリサイト化を受け,硫化鉱物の微細脈や鉱染が著しい。鉱石鉱物は黄鉄鉱硫砒銅鉱・赤鉄鉱,少量の安四面銅鉱・黄銅鉱閃亜鉛鉱斑銅鉱・輝水鉛鉱で,コベリンに富む。鉱体の上部から下部へ溶脱帯・酸化帯・二次硫化物富化帯・初生硫化鉱帯が配列雨量が極端に少ないため酸化鉱体が大きく発達し,かつその複雑な鉱物組合せが特徴。二次富化帯の鉱物は輝銅鉱・コベリン。1916年以降,酸化鉱体,次いで二次富化硫化鉱体,初生鉱体の順に開発。また酸化鉱体から流出した河川底の酸化鉱物も採掘(エギゾチカピット)。70年までの採掘量18億t。鉱量は42.4億t(Cu1.02%,Mo0.025%)以上,推定鉱量は約100億t(Cu0.56%)。北方延長部にChuqui Norte(16.2億t, Cu0.69%),El Abra(16.2億t, Cu0.62%,Mo0.0058%)など。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 石原

世界大百科事典(旧版)内のチュキカマタ鉱山の言及

【アタカマ砂漠】より

…しかしアタカマ砂漠は鉱産資源に富み,現在のチリ経済を支える銅をはじめ,チリ硝石,岩塩,硫黄,金,銀,石英,モリブデンなどを産する。世界有数の銅山チュキカマタ鉱山もこの地域にある。アタカマ砂漠の北半分は,かつてボリビア領であったが,1883‐84年のボリビア・ペルーとチリとの戦争(太平洋戦争と呼ばれる)の結果,チリ領となった。…

【アントファガスタ】より

…今日では硝石に代わって銅の生産が盛んとなり,その輸出港として,また鉱山への物資流通の中心地として重要な役割を果たしている。北東約250kmには世界有数の銅山チュキカマタ鉱山が,北にはマントス・ブランコス銅山があり,さらに未開発の大銅鉱脈を抱える。砂漠地帯にあるため,水はアンデス山脈から運んでいる。…

【二次富化帯】より

…地表に露出した鉱石中の金属成分が雨水により溶脱されて下降し,地下水面下で再沈殿してもとの鉱石より高品位になった部分。乾燥地域の銅や銀の硫化物鉱床によくみられる。この作用で大規模な高品位鉱石を生じるには,地下水の動きの少ない安定した地下水面があることと,浸食速度が遅いことが必要である。したがって二次富化帯は乾燥ないし半乾燥地域でよく発達する。この作用は低品位鉱床において特に重要で,アメリカ南西部,南アメリカなどの斑岩銅鉱床ではかつては二次富化帯のみが採掘の対象とされた。…

※「チュキカマタ鉱山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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