世界大百科事典(旧版)内のテオドリック王法典の言及
【ローマ法典】より
…ゲルマン人・ローマ人共通のものとしては,クールレティエン地方で765年より前に成立したクールレティエン・ローマ法典Lex Romana Raetica Curiensisがあるが,これは一つの私的作品であり,アラリック王抄典の抜粋と目されるものである。成立事情をめぐってきわめて争いのあるテオドリック王法典Edictum Theodericiもこのグループに入れられる。ローマ法典がローマ卑俗法の認識のために貴重な資料であることは疑いないが,これが中世初期の法生活にとって具体的にいかなる意義を有したかという問題は,部族法典との関係についての種々の研究にもかかわらず,なお今後の解明にまたねばならない。…
※「テオドリック王法典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」