世界大百科事典(旧版)内のデカルトの問題の言及
【言語】より
…現在までの研究は,(1)と(2)に対してある程度の仮説(すでにみた,普遍文法とパラメーターという仮説)を提案するまでにいたっているが,それは,物質的な脳というよりはそれを抽象化した心というレベルでのモデルであり,(4)の段階にいたって初めて,脳という物質的なレベルでの解明が行われることになる。 言語の使用に関しては,チョムスキーが〈デカルトの問題〉と呼ぶ問題がある。これはデカルトやその弟子たちの考え方として紹介されているが,言語使用には創造的な側面があり,常に新しい表現が発せられ,それが理解されているという事実である。…
※「デカルトの問題」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」