デービス,A.J.(読み)でーびす

世界大百科事典(旧版)内のデービス,A.J.の言及

【神秘主義】より

…一方,知よりもむしろ愛の実現をめざす瞑想的・超絶的な旧来の神秘主義は,J.ベーメやスウェーデンボリにより近代へと引き継がれた。そして19世紀にはグノーシスの復活をめざしたキングズフォードAnna Bonus Kingsford(1846‐88),ブラジルのマクンバ(ウンバンダ)形成に多大な影響を与えたカルデックAllan Kardec(1804‐69),スウェーデンボリの後継者とされたデービスAndrew Jackson Davis(1826‐1910)などの出現を見た。また,神秘的な信仰治療を行う霊能者の活動にも顕著な例が生じ,クリスチャン・サイエンスのM.B.エディや,マリア信仰にもとづく治療を実践したバントラスEugène Vintras(1807‐75)などがあらわれた。…

【心霊学】より

…とくにヨーロッパ諸国では,いわゆる心霊主義spiritualismの伝統があり,スウェーデンボリの著作などを通じてなじみが深かったが,19世紀中葉までは系統的研究の対象とはならなかった。1847年デービスAndrew Jackson Davisというアメリカの無学な一青年が催眠のトランス状態で神秘的大著を口述するという事件があり,翌48年にはニューヨーク州の寒村で〈ハイズビル事件〉が起こる。これらの事件が近代心霊主義勃興の端緒となり,それ以後急速に,死後生存を信ずる運動が全米,次いでヨーロッパ各地に広まった。…

※「デービス,A.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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